公教育を支える教材出版社代表のブログ

先週木曜日から3日間で三宅島に行ってきました。休暇ではありませんよ(笑) 弊社研究所の山崎先生と加藤先生が三宅島の三宅小学校から研究会の講師として呼ばれており、私も同行させていただきました。
三宅島と言えば2000年の噴火による全島民避難のことを思い出します。 しかしその後、被災関連の報道がなくなるとその記憶も薄れてきてますよね。

現在、日図協ICT教育研究委員会の委員長を拝命しています。ただ単に若いからという理由なのですが、この委員会は結構活発に活動させてもらっています。3年前、堀田龍也先生(東北大学大学院教授)のご講演から始まった活動も、翌年のロンドン視察、昨年の台北視察と2年連続で海外視察を断行!どうしても国内に目が行きがちの業界をちょっと外から見てみようという試みをしてきました。
一方でこの3年間で国内のICT事情も激しく変わりました。フューチャースクールの取り組み後、全国の多くの自治体でICT導入が進み、たくさんのICT活用事例が構築されてきました。そろそろ国内の事例をしっかりと把握する時期です。
今年は新潟大学教育学部附属新潟小学校教諭で日本デジタル教科書学会の会長でもいらっしゃる片山敏郎先生にご登壇いただき、「これからの時代に求められる資質・能力とデジタル教科書・教材」と題してご講演をいただきました。

来年度の教育同人社はデジタル教材もスゴイんです。
もちろん、ワークテストやドリルなど図書教材の補助的な位置づけですが、図書教材と連動しているので教育同人社のデジタル教材はスゴイんです。
いくつかご紹介しますね。
①漢字デジドリル

スヌーピーのくりかえし漢字ドリルと完全に連動しています。むしろ余計な機能は一切排除し、シンプルで直感的に使えるようにしました。
②計算デジドリル

こちらも紙面がそのまま大きく写しだせます。問題をクリックするとさらに大きく!指導にも児童の答え合わせにも最適です。
③デジタルビューワーシリーズ

(1)ひらがなのれんしゅう【ひらがな1年】

(2)ひらがな・すうじ【ひらがな1年】

(3)カナタナ【かたかな1年】

(4)ローマ字ワールド【ローマ字3年】

(5)音読の森【音読1~6年】

(6)都道府県マスターミニブック【社会科資料集5年】

(7)歴史たんけんミニブック【社会科資料集6年】

④解説動画

(1)算数作図マスターシート
コンパスを使った円の書き方【算数3年】
(2)器具の使い方動画
顕微鏡の使い方【理科5年】

⑤掲示用アプリ

(1)社会科グラフアプリ【社会科資料集】

(2)歴史年表アプリ【社会科資料集】

⑥その他ダウンロードプリント集

先週は久々に鹿児島を訪れました。鹿児島県図書教材協会が主催するICT研修会に講師としてお招きいただいたためです。鹿児島空港ではゆきりんにお出迎えいただきました(*^^)v

昨年の11月に日図協ICT教育研究委員会として台湾視察をしており、その際の話を聞きたいとのことでした。台湾で撮ったたくさんの写真を見せながら解説を加え、台湾の教育事情や、日本との比較、今後のICTの動向について少し持論を加えながらお話させていただきました。
鹿児島の販売店さんはとても熱心で、数多くの質問をいただきました。その熱心さに押されICTに対する話に留まらず、図書教材業界の将来への期待を込めた話に及んでしまい、私も盛り上がってしまって、なんだか最後はICT研修会なのか、直販業界の研修会なのかわからないような話になってしまいました。

私の講話の前には全図協事務局長の渡部氏より、図書教材Web発注システムの研修会をしており、またその前段では、理事会も開催されていましたので、図書教材業界の将来をどうするのかという話題はむしろ自然な流れだったのかもしれませんね。
懇親会では、奄美大島で長年販売店をされていらっしゃる楠田書店社長さまから「奄美群島日本復帰60周年」に関する講話をいただきました。ちょうど昨年の12月が60周年だったのですね。日本復帰というと沖縄を思い浮かべますが、奄美諸島も戦後アメリカ軍の占領下にあったのです。改めて占領下にあった人たちの思いはどのようなものだったのか、そして悲願の日本復帰とはどのようなことなのか、祖国とはどういうものなのかを学びました。

奄美の日本復帰は無血で実現したようです。無血の民族闘争は世界でも珍しいことのようです。それは強いリーダーシップの力だけではなく、復帰署名99.8%という数字にも表れているように、島民みんなの強い思いの結実なのだということでした。みんなで結束してことに当たることで難局を乗り切る日本人の真髄のようなお話を聞くことができ、とても感動しました。
「私たちの業界も今の現状に甘んじる事なく未来へ踏み出す力を…」楠田社長からは私たち業界に対しても熱い言葉をいただきました。
楠田書店さんと教育同人社とは深い縁があり、亡父は毎年のように奄美大島を訪れていました。今年私が鹿児島県協会の方から呼ばれたのもやはり「ご縁」なのだと強く感じました。私も、もう社長5年目です。しかしまだまだ祖父や父のご縁にお返しすることが出来ていません。体は一つしかないので、土日なく頑張っても難しいことなのですが、教育同人社の原点は販売店さんとの繋がりです。そのご縁をもっともっと大事にしなければと反省した次第です。
P.S.
久々の鹿児島は元気一杯の若手が多くいる活気ある集まりでした。大いに元気をもらいました。2次会として世にも奇妙な館で行われた天文館教育視察も素晴らしい活気でした。みんな歌が上手かったな~

教育に関するメディアの報道はICTがらみが多いですね。技術の進歩も著しい限りです。しかし実際の学校現場はどうでしょうか。若い先生がICT教材を使いたくても設備や環境が整っていなくては手も足も出ませんね。ICT先進校や研究校、実験校ばかりではありませんから、例えばiPadを使った授業などはまだまだ特別な授業なんだと思います。
逆に過去の先進校は今では古いタブレットPCを使わざるを得ず、新しい試みができないという皮肉もある程です。このままではもしかしたら教育のICT化は遅々として進まないのではないかと思ったりもするぐらいです。
一方で児童の学力の向上に関しては順調のようです。この度発表されたOECD生徒の学習到達度調査(PISA)によると、日本は数学的応用力7位(前回9位)、読解力4位(同8位)、科学的応用力4位(同5位)と全ての項目で順位を上げ、上位に食い込みました。さらに、上位のランキングが上海、シンガポール、香港、台北、韓国、マカオと地域や小さな国が多いことを考えると人口の多い日本の学力は世界トップレベルと言えると思います。
この学力を支えているのは学校で使われている教材なのではないか。。。

最近、そう思うようになっています。
教科書とは違う、でも先生が授業進度に合わせて使うことができる学校教材は児童・生徒の習熟度を確実に上げ、それに合わせた評価教材(ワークテスト)でその習熟度を測ることができるものです。東北や北陸の教材採用率は高く、全国学力調査との相関関係もあると感じています。
また、これらの学校教材は、学校の授業だけでなく、宿題として家庭学習の教材としても活用できます。教室の学びと家庭学習が連動しているのです。
塾や通信教材と比べても安価に購入でき、全ての子どもが取り組むことができます。持ち運びも楽で、書くことも消すこともでき、授業でも家庭でもできる。また、全体を見通すこともでき、振り返ることも簡単です。魔法のようなメディアは実は紙、図書教材なのですね。
今のところ、予算的・経済的にも、機能的にも、タブレットPCはそこまで行っていません。(もちろん紙にはない優れた機能がありますね)
冬休み教材やしあげ教材(冬休みから3学期の中で使える教材)の販売商戦がほぼ終わりました。お陰さまでたくさんの先生からご採用をいただくことができました。もちろん全国の販売店さんたちのご紹介の賜物ですが、児童・生徒の学力を何とか向上させたいという全国の先生方の熱心な気持ちが採用を押し上げているようにも感じます。

ICT化はもちろん時代と共に進捗していくものです。しかし私たちが扱っているのは学校教材です。そして、今、目の前にいる子どもたちの学力を上げるためには図書教材を上手に使うことが近道であることも明白です。
この冬に教育同人社の図書教材で勉強した子どもたちが、学校で勉強したことを復習し、しっかりと基礎基本の学びを定着してくれることを願っています。

第2回となる「同友会」が福岡で開かれました。
先週の金曜日、20名を超える仲間たちが集まり、『未来の教育を知る 最先端ICT教育学校視察および意見交換会』として佐賀市立赤松小学校を訪れました。
同校は総務省「ICT絆プロジェクト」の実証校で、一人一台児童用タブレットPCと電子黒板を活用した授業に取り組んでいる学校です。今回はその学校で公開研が開かれるということで訪ねた訳です。普段学校に出入りさせていただいている販売店さんも実は授業を見ることは稀です。それもICT実践の先進校の授業を見る機会は滅多にないのです。とても貴重な機会なのです。業者が集まって押しかけたにも関わらず受け入れてくださった赤松小学校のみなさまにも感謝ですね。その後、場所を博多に移して、ICT支援派遣会社社長さまと別のICT教育推進校の現役先生をお呼びして懇親会です。懇親の席にも関わらず、ICT教育に関して先生からお話もいただきました。私たちも熱心に聞き入り、多くの質問が出るほどでした。
と言っても、実は私が参加したのはこの懇親会から。。。全図協理事会と重なったため、東京から博多の懇親会に直行でした。
この「同友会」という組織は販売店若手経営者の自主的な集まりなのです。前身は私が立ち上げた「青年同友会」ですが、10年経ったところで解散し、その後、そこの参加者が自主的に立ち上げた会なのです。会則の作成から、会長の選出、企画、運営、会計、そして、現地でのサポート、会場探し、集金、移動手段の確保、案内の発信などなど、全てメンバーが行っています。前身の組織があったので、みんな既に顔見知りというのも大きいですね。むしろ会の運営に対するクレームなどもないのです。助け合ってるというか、協力しあってるというか、それぞれ認め合ってるというか。。。
とにかく教育同人社は一切かかわっていないのです。私の役目は相談役(#^^#)
私が「青年同人会」を立ち上げた時の目標が販売店研修組織の自主独立でした。10年が経ち、解散した後、誰からともなく声がかかり、思い思いに自分の意志で集まり、金銭的にもメーカーに頼ることなく、自立した研修会運営をしています。本当に素晴らしい仲間たちです。
今後もまだまだ販売店経営も淘汰が続くと考えられます。メーカーのさや当てに右往左往していては生きていけない時代が来ます。販売力だけでなく経営力が問われます。それぞれが自らの信念で経営をするべき時代です。まさに多士済々、そういう販売会社が多くなった時にこの業界はさらに輝きを増すと思うのです。
私も彼らに負けてはいられません。彼ら以上に勉強をして、努力をして。。。私も自立して成長を目指している仲間たちと一緒に切磋琢磨していきたいと思います。
***
P.S.
来年は海外?日図協に対抗して台湾視察??
そんな夢のある話も実現しそうな勢いでした(^_-)-☆

17日から4日間の日程で日図協のICT視察団として台湾に行ってきました。台湾は暖かいと思っていましたが、思ったよりも涼しく、天気にも恵まれて精力的な視察をこなすことができました。
昨年の英国ロンドン視察に続いて2回目、今回は上越教育大学名誉教授、星槎大学大学院教授の新井郁男先生を団長にして、加盟11社20名、事務局を入れて総勢23名の視察団でした。
台北市政府教育局の訪問の後、台北市立南湖小学校を視察しました。

南湖小は公立小学校とは思えない素晴らしい施設でした。

「e.future」 という教室には大型スクリーンが5台。iPadが一人一台。無線LANが完備され、子どもたちは2次元バーコードを読み取ることで教材を手早くダウンロードする仕組みです。音楽、英語、理科など多くの授業で活用されているとのことです。学習効果よりも子どもたちを関わらせることに主眼を置いた取り組みをしているようでした。
なんと、この小学校にはプラネタリュームと天文台がありました。驚きです。
しかし残念ながら肝心の授業風景を見ることができず。。。下校時間が迫っているとの理由から先生方との交流もままならず。。。施設見学と勘違いされていたのかもしれませんね。少し残念でした。

翌日は市内中心部に位置する仁愛中学校を訪れました。生徒数2400名ほどの超大規模校です。昨日の反省を踏まえて授業見学を要望すると、すんなりと応えてくれました。全教室IWBと実物投影機が完備されていました。
どうやら政府の指導もあり、8割の授業でICT活用が行われている様子で、この日もほとんどのクラスでIWBを使った授業が行われていました。先生方は無理にデジタル教材を使っている様子はなく、とても自然に活用しているなという印象です。黒板と白板も上手に使い分けていました。ちょうど、実物投影機を使って、プリント教材の問題を生徒が説明をしていました。(一番前にプレゼン用デスクが設置させていました) 生徒も既にこの方法に慣れている様子でした。

今回の視察では台湾の活気を感じました。配線がむき出しになっていたり、画面が傾いていたり、スピーカーの音量が大きすぎたり、多少大雑把ではありますが、とにかく新しいことをやるという感じが伝わってきました。
また、台湾のみなさんのおもてなしの気持ちを感じました。親日ということもあるのかもしれませんが、みなさんとても親切に、そして熱心にご対応をいただきました。そして日本とのつながりをとても大事にされていることを感じました。
教科書は日本そっくり。デジタル教科書も日本そっくり。カリキュラムも日本に似ていると感じました。学習効果やカリキュラムの話になると日本の大学の先生のお名前が出てくるなど、今でも日本に習う姿勢があることをわかりました。また、東日本大震災の際の寄付活動など通じて、子どもたちにも日本との関わりをしっかりと伝えようとしていました。中国との関係など難しいこともあるのかもしれませんが、日本人にとって大事な隣人なのだと改めて認識しました。
今回はスケジュールもタイトで慌ただしい行程でしたし、台北市教育局を通じた視察でしたので、表敬訪問的要素も多分にありました。つながりを大事にする台湾の人たちに触れ、もう一度ゆっくりと訪れてみたいと思いました。

「フューチャースクールのキセキ」を発刊しました。
全国に10校設置された平成22年度~24年度総務省フューチャースクール推進事業指定校(小学校)のひとつ、徳島県東みよし町立足代小学校の実践を書籍にしたもので、フューチャースクールから出る初めての出版物です。

先週、少し時間を作って、東京ビックサイトで行われていた「第4回 教育ITソリューションEXPO」(EDIX)に行ってきました。
教育ICT関連のイベントとしては日本最大でしょうか。私が訪れた時も大勢の方が来場されており、会場は熱気で溢れていました。来場者は3日間で2万4千人を超える盛況ぶりです。NHKをはじめ、民放各局も放映するなどメディアの注目もありましたね。いよいよICTはすぐそこまで迫ってきていると感じます。

先週、文科省で行われた「教育ICT活用実践発表会」に参加してきました。会場は席がなくなるほど盛況でした。
安西祐一郎先生(JSPS理事長)の基調講演から始まり、東原義訓先生(信州大学)のご講演、現場教師(楠本誠先生〈松阪市〉佐藤幸江先生〈横浜市〉)による模擬授業が公開されました。午後からはフューチャースクール(学びのイノベーション事業)の実践報告として堀田龍也先生(玉川大学)の進行のもと、4っの小学校の先生方(土井国春先生〈東みよし町〉、大家淳子先生〈佐賀市〉、小島史子先生〈広島市〉、加藤悦雄先生〈石狩市〉)から「電子黒板、タブレットPCを活用した指導モデルづくり」について報告されました。さらには、特別支援学校における報告、実践者(4名)のポスターセッション、最後は村井万寿夫先生(金沢星稜大学)コーディネートによるパネルディスカッションと盛りだくさんの内容でした。

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