公教育を支える教材出版社代表のブログ

今夏、一般社団法人全国図書教材協議会(全図協)の県協会が各地で60周年を迎え、記念行事を行っています。人間で言えば還暦ですからおめでたいことですね。先人達のご苦労の賜物で感謝を申し上げます。

私も先日は福岡県協会より記念講演を頼まれ、祝辞と共に「これからの私たちの役割について」という演題で講話をさせていたきました。

講演では、協会60年を振り返りました。よく「昔はいい時代だった」と言われていますが、実は数々の厳しい歴史を乗り越えて今があります。教科書会社からの訴訟(1965年)、テスト教材の不買運動(1972年)、公正取引委員会からの調査(1997年)、教科書の原著作者からの訴訟(1999年)など、一歩間違えれば業界が吹っ飛ぶような大きな問題に何度も直面し、それらを乗り越えてきました。国や自治体との関係があるわけでもなく、外圧によって何度も危機に瀕しながらも、独自独立した完全民間会社の中小企業集団として60年以上、全国の先生方のニーズに応えて、学校現場を支えてきたのです。もちろん少子化、ICT化、他業種からの参入など、今ある危機も非常に大きなものですが、過去の難題を思えば乗り越えていかなければならない当たり前の課題なのかもしれません。

また、講演では弊社の古い教材をみなさんに見ていただきました。下は昭和34年発行の「算数テスト」です。サイズはB5版、定価は20円(学期)です。

今とは大分変っていますね。一年毎の変化(改善)は小さなものでも長年続くと大きな変化になるということです。一方でテスト教材の本質は何も変わっていません。むしろ教材から伝わってくる力というか、カラーや大きさ、イラストや写真、デザインやキャラクターなど余分な要素が少ない分、コンテンツ力を感じるのは私だけでしょうか。出版社が作る学校教材は、これからも不易流行であるべきです。何が本質で何がブームなのかを見極めることが大事ですね。

最後は販売店の課題として人材育成のお願いをしました。そう、最後は「人」。この業界の宝は「人間力」、販売店さんのスタッフ1人ひとりの力なのです。変化への恐れも、競争への恐れも将来への恐れも、人材を育成することで乗り越えることができます。そしてその1人ひとりが多くの先生と繋がってくれることがこの業界の力になることをお話させていただきました。

これからも幾多の難題が押し寄せてくることでしょう。だから故に組むべき時はしっかりと徒党を組んで、自分たちの足で次の時代を歩んでまいりましょう。

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