公教育を支える教材出版社代表のブログ

去る12月5日は父の命日であり、今年は七回忌でした。早いものです。本当に早いものです。

父の突然の死に戸惑い、右も左もわからず右往左往しながらバタバタと葬儀を終えたことを思い出します。年末の慌ただしい時期でしたし、会社も決めごとが多い時期でした。

父はすい臓癌でした。しかし私はまだまだ余命があると楽観していました。そのことを信じないように、そのことから避けていたのかもしれません。しかし、父は自分の死を受け入れて、いていろいろと準備は万端でした。例えば葬儀屋、事前に葬儀屋さんの会員になっており、亡くなったらそこに電話するだけで諸事をこなしてくれることになっていました。例えば遺影、自分で写真屋さんに行って気に入った写真を撮り終えてありました。例えばクレジットカード、不要なカードは全て処分されており、残っているのは数枚だけでした。もちろん銀行口座、生命保険も整理されていたのです。

現在日本人の2人に1人が癌にかかり、3人に1人が癌で亡くなると言われています。「癌です」と言われても昔ほど驚かなくなるほど一般的な死因になりました。早期に発見できれば治る確率も上がってきていると聞きます。しかし、やはり癌は恐ろしい病気です。始めは小さな小さな細胞の塊りですが、驚異的な成長で確実に人間の体力を奪い取り死に陥れます。

生きる希望もあった中、死することを受け入れて死後の支度をする父の精神力に改めて驚かされます。経営者として会社に迷惑をかけないようにするためでしょうか。家族に心配をかけないようにするためでしょうか。もし自分だけのことを考えていたとすれば、このような準備をすることはできないと思うのです。

癌はやはり恐ろしい病気です。しかし生きる希望を持つことができ、余命があるとも言えます。父は最後まで丁寧で優しく、それでいて隙なく迅速な行動を私に示してくれたのです。

父はよく「坂には3つのさかがある。登り坂と下り坂。これは準備ができる。一番怖いのは『まさか』である。」と語っていました。癌にかかってっしまったことは「まさか」ですが、その後の余生は準備ができたわけです。

企業経営も一緒です。いい時も悪い時もある。予測できることを如何に直視して準備するかです。父はそのことを命を懸けて私に示してくれました。そして自分にできる準備をしっかりとすることを私に教えてくれました。

父は亡くなりましたが、引き継ぐものがいればその遺志は永遠に継がれるものです。父が命を懸けて遺してくれた教育同人社という会社を私も命の限り繋いでいこうと思っています。

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